ばら売り 2006 3 7
先日、私は、業界関係者ではないと書きましたが、
全く、無関係とは言えないかもしれません。
何しろ、私の弟が、大手証券会社に勤務していますので、
東証一部の出来高が、減少傾向なのは、気になるところです。
証券会社というところは、株価の上げ下げよりも、
「出来高が命」と言われます。
さて、昔の記憶なので、間違っているかもしれませんが、
私が小学生の頃は、株は、「ばら売り」していたような気がします。
今は、1000株単位や100株単位でしか売ってくれません。
まるで、法人営業のような状態です。
これは、ビールを箱単位でしか売らないようなものです。
要するに、株式市場では、「小売」をしていないのです。
大昔は、「750円の株、17株買い」のようなことができたように思えますが、
これは、記憶違いかもしれません。
何しろ、私が小学生で、父親の注文を聞いていた時の記憶ですから。
それにしても、ばら売りをしてくれないのは、おかしいと思います。
たとえば、鮭を買いに行ったら、
一匹まるごとか、半身でしか売らないとしたら、消費者は不便でしょう。
そういう売り方は、業者同士の売買でしょう。
私も、時々、素人可の魚市場へ行って、魚を買います。
安くて、新鮮ですから。
問題は、量が多いことです。
魚市場は、ばら売りしませんから、箱単位で買うことになります。
そういう状態が、今の株式市場です。
もちろん、株式市場が、消費者(投資家)の利便を考えて、
ばら売りを始めると、証券取引所のコンピュータがパンクするかもしれません。
最近、株価の上昇で、評論家の評価が高い株は、買いにくいと聞きます。
何しろ、そういう株は、株価が1000円前後で、
売買単位が、1000株だとすると、100万円以上の資金が必要です。
とても、庶民価格とは、言えません。
株というものは、どうしても、値動きがありますので、
リスクを考えれば、50万円以下でないと、買いにくいと思います。
個人向け国債を、100万円分買うのとは、話が違います。
話がそれますが、パソコンの部品も、似たような話が出てきます。
インテルのような半導体メーカーは、CPUをばら売りしません。
たいてい、1000個1単位か100個1単位で、売っています。
でも、個人で、パソコンを自作する時は、そんなにCPUは必要ありません。
そこで、パソコンショップが、100個1単位で買って、
消費者に、1個単位で、ばら売りするのです。